内窓のメリットとは？ 防音や断熱効果が期待できるおすすめ窓リフォーム
既存の窓の室内側に取り付ける内窓は、比較的手軽に行える窓リフォームとして人気があります。
内窓を取り付けるのにはどんなメリットがあるのでしょうか？
本記事では、窓リフォームを考えている方のために、内窓について詳しく解説します。
目次
内窓とは？ペアガラスとの違いは？
内窓とは、現在備え付けられている窓の室内側に、新しくもう一枚取り付けるガラス窓のことです。
窓ガラスが2枚になることから「二重窓」、室内側に取り付けられる窓なので「インナーサッシ」とも呼ばれています。
内窓を構成するのはサッシ枠とガラス窓
内窓は新たなサッシ枠と一枚ガラスで構成されています。
既存の窓の室内側に新たに樹脂製のサッシ枠を取り付け、その中に一枚ガラスを入れます。
和室の窓に取り付けられている障子窓と構造は似ており、障子部分が一枚ガラスになっているものが内窓と考えると分かりやすいでしょう。
ペアガラスとの違いは？
内窓とよく混同されがちなのがペア（複層）ガラスですが、ペアガラスは2枚のガラスで形成されている窓ガラスです。
2枚のガラスの間には中空層と呼ばれる空間があり、この空間は乾燥した空気やアルゴンガスが注入されていたり真空になっていたりします。
中空層が外気からの熱や冷気を遮断してくれるため、遮熱・断熱効果が高まります。
現在新築の家では断熱効果や結露防止のために、最初からペアガラスが採用されていることが多いです。
ペアガラスリフォームは「交換」、内窓リフォームは「後付け」
単板ガラスの既存の窓をペアガラスにするためには、窓そのものを交換する必要があります。
一方内窓のリフォームでは、既存の窓はそのままにして内窓を後付けすることになります。
窓をペアガラスに交換するよりも内窓を後付けする方が、リフォーム費用や施工にかかる時間も節約できます。
内窓を取り付ける5つのメリット
内窓を取り付けるリフォームをすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか？
ここでは、内側を取り付けるメリットを紹介します。
断熱効果がある
昔ながらの一枚ガラスは断熱性が低く、特に冬場は窓ガラスを通して室内の暖かさがドンドン逃げていき、暖房効率を悪くしています。
内窓を取り付けると既存の窓と内窓の間に、ペアガラスと同じような空気層を作ることができます。
この空気層は室外の冷たい空気をシャットアウトし、室内の暖かい空気が逃げていくのを防ぎます。
結露を軽減できる
外気温と室内気温の温度差が大きいと、窓ガラスに水滴が付く結露が発生しやすくなります。
内窓を取り付けて、外窓と内窓の間に空気層が作られると温度差が軽減されるので、結露も発生しにくくなります。
結露はカビの発生原因ともなるので、内窓を導入することで結露によるジメジメ感やカビを帽子できます。
日差しをカットできる
内窓を取り付けるとガラスが二層になるため、日光が反射されやすく室内に入る日射熱を低減してくれます。
内窓の窓ガラスを遮熱性の高い窓ガラスにすると、さらに遮熱効果が高まります。
防音効果がある
内窓を取り付けることで防音効果も高まります。
幹線道路や線路沿いの住宅、公園や小学校に隣接した住宅、商業施設に隣接した住宅などでは、内窓を取り付けることで外からの騒音をある程度防ぐことができます。
また、ピアノなど楽器を演奏する方や、音楽や映画を大音量で楽しみたい方は、内窓を取り付けることで近隣へ室内の音が漏れないようにすることもできます。
古い住宅でもペアガラスのメリットが得られる
築年数の浅い住宅ではペアガラスを採用している住宅が主流ですが、古い住宅では単板ガラスがほとんどです。
単板ガラスの窓をペアガラスに交換するには高額なコストがかかりますが、内窓リフォームでは既存の窓には手を付けず内窓を後付けするため、費用が安い傾向にあります。
また、設置にかかる時間も外窓の交換に比べると時間がかからず、多くの場合は1日で施工が終了します。
まとめ
昔ながらの単板ガラスで暖房の効きが悪かったり結露が起こりやすかったりする場合、内窓を設置する窓リフォームがおすすめです。
一日程度で施工できる比較的簡単な工事でペアガラスと同じような断熱、防音、結露防止などの多くのメリットが得られます。
特にガス代や電気代が高騰している近年では、エネルギー消費量を低減できる内窓にする経済的なメリットは大きいと言えるでしょう。
暖房費の節約や結露防止のために窓リフォームを考えている方は、内窓のリフォームを検討してみてください。
