畳からフローリングへ 費用相場と注意点について
日本人には人気の畳ですが、畳の平均寿命は10年〜20年と言われています。
年数が経つと劣化し、見栄えも悪くなります。
古くなってきた機会にフローリングへ張替えするか検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また中古住宅を購入してリノベーションを行い居住する方も増えています。
DIYで行いたいものの、張替え方法がわからない方にむけて、本記事では畳からフローリングにする方法と費用相場、注意点を紹介します。
目次
畳からフローリングにする方法
畳からフローリング材へ張り替える材質は主に以下の3種類が挙げられます。
ウッドカーペット
ウッドカーペットはフローリングのような床材をつなぎ合わせてある敷物です。一枚一枚パズルのように小さいウッドカーペットを繋ぎ合わせるものから、大型物まであります。フローリングと比べて柔らかく、クッション性が高いため、物を落としても傷が付きにくいメリットがあります。さらに畳の上から敷くだけの作業となるため、誰でも簡単に設置ができます。
クッションフロア
ビニール素材でできた床材であるため、水をはじく効果があります。そのため洗面所やトイレの床材として使用されることが多いです。しかし名前の通りクッション性が高い床材です。衝撃音の吸収や防音効果も高い特徴を持ち合わせています。クッションは次の項で紹介する、専門的な方法と、ウッドカーペットのように敷くだけのものと2種類あります。ただし、畳の上から敷くと膨らんだ床材のようにみえ、見栄えが悪くなる可能性もあります。
フローリング材
通常のフローリング材へ取り替える工事は以下のような手順で行います。
1.既存の畳の撤去
2.根太の設置
3.合板の貼り付け
4.フローリング材の施工
畳からフローリングへ張り替える場合、初めに畳の撤去を行い、敷居の段差を確認しましょう。
段差が大きさによって根太のサイズも異なるためです。
根太を貼ることでフローリング材の強度を増すことができます。
その後根太の上に合板を貼り付け、さらにフローリング材を取り付ける流れとなります。
以上がDIYで行う場合の手順です。
しかし畳からフローリングへ張り替える工事は繊細な技術が求められます。
そのため多くの方が、リフォーム会社へ依頼しています。
それぞれの方法の特徴や費用
6畳ほどの畳をフローリングに変えた場合の費用相場は以下の表の通りです。
DIYの場合 |
専門業者へ依頼した場合 |
|
ウッドカーペット |
20,000円~30,000円 |
80,000円~100,000円 |
クッションフロア |
40,000円~60,000円 |
100,000円~150,000円 |
フローリング材 |
40,000円~60,000円 |
150,000円~250,000円 |
ウッドカーペットは敷くだけの工事になるため、DIYの場合材料費のみとなります。
しかし本来は一度畳を撤去し、根太と合板を取り付ける工事が必要です。
専門的な工事を施工業者に依頼した場合は費用が格段と高くなります。
とはいえ、上記の価格は費用目安であるため、詳しくはリフォーム会社などの専門業者へ確認しましょう。
フローリングにする上での注意点
畳からフローリングに替えた場合、以下のデメリットにつながる可能性があります。
・床が冷えやすい
・防音性が下がる
畳の材料である「い草」には空気が含まれているため、熱伝導率が低い特徴があります。
一方、フローリングには空気が含まれておらず、地中の冷気を家の中に通しやすくなるデメリットがあります。
さらにフローリングの方が防音性能が低いため、音が通りやすくなります。
上記のデメリットを解消するためには、断熱性能と遮音効果がある断熱材を入れることです。
費用も決して高くはないため、ぜひ検討してみてください。
またフローリング工事を行う際は「段差」に注意してください。
畳を撤去し、根太と合板を貼り付けて床材を取り付ける場合、それぞれの高さを計算しなければいけません。
畳を撤去した箇所の敷居は低くなります。
そのため細かな計算を行わなければ、段差が生まれ、つまずいてしまう原因にもなります。
段差を解消するには、事前にそれぞれの建材の高さを考慮しておくことが大切です。
DIY初心者に多い失敗であるため注意してください。
方法や予算を考えてからリフォームしよう
今回は、畳をフローリングへ張り替える際の方法と費用相場、注意点を紹介しました。
フローリングへ張り替える場合、ウッドカーペットやクッションフロアが最も手軽に行えます。
しかし畳の上から敷くと、膨らんで見えるため、できれば畳を撤去してから工事を行うことで見栄えが良くなります。
とはいえDIYでの難易度が高く、高さを意識して施工しなければいけません。
さらに断熱性能や遮音性能の低下に繋がるため、専門業者に依頼して工事をしても良いでしょう。
ただし、工事費用が割高となるため、事前に見積もりをもらってから相談しましょう。